いつもコラムをお読みいただきましてありがとうございます。
ViVi不動産株式会社の矢郷です。
松葉杖生活で知った周りの優しさ
ゴルフ中に側溝で右足がハマり、重度の肉離れになりました。
突然松葉杖での生活を強いられている今回の経験は、私にとって非常に多くの気づきを与えてくれています。
まともに歩けなくなったことで生活は一変し、周りの人の優しさや住環境の重要な考えに気づくことができました。
また、不便さを感じ、不動産会社の人間として足に障害をお持ちの方に対してどのようなことが出来るかを考える良いきっかけになっています。
周りの人々の優しさ
松葉杖を使い始めて最初に感じたのは、周囲の人々の温かさです。
特に外出時や職場での移動中、私が困っているとすぐに助けの手が差し伸べられます。
エレベーターに乗った際に、知らない人が先に進み開閉ドアを押さえてくれたり、荷物を運ぶのを引き受けてくれたり。
日常生活の中で、これまで考えることなくできていたことが不便になると、誰かのちょっとした心遣いや助けが本当にありがたく感じます。
私が松葉杖を使っていることを見て、見ず知らずの人たちが進んでサポートしますしてくれる姿勢には、本当に感謝の気持ちが込み上げます。
普段は気づきにくいもの、社会にはまだまだ助け合いの精神が根付いていることを感じさせてくれます。
松葉杖生活の不便さと体重減少という思わぬ副産物
松葉杖を使って生活する中で、不便さを強く感じる場面が多々あります。
まず、階段の上り下りが非常に大変です。
普段は気にせず上り下りしていた階段が、松葉杖では大きな障害になり、上がるだけでも時間とエネルギーを消費します。
(転ぶかもしれないという恐怖感も感じます。そして、日ごろ使っていない腕の筋肉と背筋を使うためずっと筋肉痛です。)
さらに、手が松葉杖で塞がれているので荷物を持つことが出来ませんし、家のカギを開けるのも大変です。
また、人ごみの多い所や狭い通路は、移動が一層困難です。
お風呂もトイレも洋服の脱着も一苦労です。
会社の事務スペースは2階に有りエレベーターなんてもちろんなし!
自宅も二階にリビングとお風呂があるので、何かあるごとに階段の行き来は必須になっています。
そう考えると、将来高齢者になったときの住環境の重要性に気づかされます。
私自身は一時的な怪我ですが、これが高齢者や障がいを持つ方にとっては日常的な困難であることを思うと、バリアフリー住宅や平屋の必要性が一層実感させられました。
階段を使わずに済む平屋住宅や、家の中どこに行っても段差がないバリアフリー仕様の家は、年齢を経るごとにその価値が上がっていくはずです。
若いうちは「階段なんて問題ない」と思っていても、足腰が弱くなったり、体力が落ちたりした場合、その階段や段差が大きな障害になります。
平屋やバリアフリー対応の住まいは、将来の安心・安全な暮らしを支える重要な要素です。
今は問題がなくても、将来の自分や家族が快適に暮らせる環境を整えることは、長期的な安心につながります。
また、バリアフリーや平屋の住まいは、便利さだけでなく、安全面でも大きなメリットがあることに気づきました。
今回の経験、これからの自分自身の将来の暮らし方を見直すいいきっかけになりました。
松葉杖を使って驚いたのは、腕と背筋をすごく使うこと。
階段を一度上ると筋肉が疲れてプルプルしています。
松葉杖を卒業するころには上半身だけは筋肉質になっているやも・・・(笑)
そして、強制的な食事制限。
会社にいるとおなかが減りますが昼食を食べに行ったり、買いに行くのがすごく面倒になります。
(周りの人に頼むのも申し訳ないので頼めません。周りに迷惑かけすぎるのは自分にとっても精神的ストレスになるんですね・・・これも気づかされました。)
なので、ここ数年どうしても痩せられなかったのですが、ドンドン痩せてくれています(笑)
平屋住宅って富山市の中古住宅市場ではあまり見かけません。
もしも平屋住宅の売り物件に出会ったらそれは「買い」かもしれません。
少なくともそれを狙っているライバルはこの超高齢化社会においてはたくさん存在しているので、悩んでいるとすぐに決まっちゃいますよ・・・・