ビビすまスタッフコラム社長シロアリ被害の恐ろしさと防蟻対策の重要性

スタッフコラム

2024.11.11
  • [社長]

シロアリ被害の恐ろしさと防蟻対策の重要性

いつもコラムをお読みいただきましてありがとうございます。

ViVi不動産株式会社の矢郷です。

 

1. はじめに

先日、私が実際に体験した空家のシロアリ被害についてお話したいと思います。

 

この物件は昭和50年代前半に建てられたもので、しばらく空き家になってました。 シロアリ業者とともに点検を行った際に、和室の畳の上までシロアリ被害が拡がっていてその深刻さを目の当たりにしました。

(シロアリは光が嫌いなので通常は畳の上まで出てこないのですが、畳の上に段ボールを置いていたのでその真下の畳が食害に遭いました。)

 

2. シロアリ被害の現状と怖さ

シロアリは木材を食べる昆虫(正式には「昆虫綱ゴキブリ目シロアリ下目」となります。)で、家屋の木造部分を徐々に蝕みます。

特に日本は暖かい気候で、その中でも特に富山は湿気が多いためシロアリの生息に適しています。 そのためシロアリ被害が後を絶ちません。 シロアリに侵食されていた場合も、床下なので発見が遅くなることも多く、結果として大きな被害に繋がりやすいのです。

(ちなみにシロアリの巣内の個体数は2~3万匹。 ゾ~~~ッとしますね)

 

3. 実体験から見るシロアリ被害の進行

今回は前述にもある通り、事前点検の際にシロアリ業者さんが段ボールをどけると、畳の表面まで認めたシロアリの痕跡がありました。

畳の下のベニヤ板はシロアリたちが作った蟻道(光を避けて活動するための土で作ったトンネルです。)だらけ。

 

これは、建物全体に被害が及んでいる可能性が高いことを示唆しています。

床下の木材を食べつくし、畳にまで到着しているということは、構造材が脆弱になっており、最悪の場合、構造の崩壊につながる危険性があるのです。

 

4. シロアリ被害のサイン

シロアリの被害を早期発見するためには、以下のようなサインに注意が必要です:

  • 木材の空洞音:床や壁を軽くたたいた時に、空洞のような音が広がる場合は、内部が食い荒らされている可能性があります。(シロアリは本つに上手に表面を残して木を食べます。)
  • 羽アリの発生:春から夏にかけてたくさんの羽アリを発見した場合、巣が近くに存在する可能性があります。
  • 土の通路(蟻道):壁や床、基礎部分に泥でできた筋状の通路が見られる場合、シロアリが家の内部へ侵入している様子です。

 

5. 地域ごとのシロアリの種類と生態

日本には主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が載っています。

  • ヤマトシロアリ:北海道を除く日本全国に広く分布しております、特に湿った木材を好みます。
  • イエシロアリ:関東以南の暖かいな地域に多く生息し、特に海沿いでよく見られます。

 

6. シロアリ被害に遭いやすい条件と注意ポイント

シロアリは湿気のある場所や日当たりの悪い場所を好むため、そのような環境にある場合、被害に遭う確率が高くなります。

適切な換気や湿気対策、また定期的な点検を行うことが効果的です。

 

こんなときは注意!

・リフォームによって床下の換気(通気)が悪くなった。

・庭先や周辺に廃材が放置されている。

・雨漏りや配管からの水漏れがしている。

・近所でシロアリ被害が有った。

・床が床鳴りしたりブカブカする。

・浴室や洗面所でクロアリを見かける。(クロアリはシロアリを餌としているため)

 

7. 防蟻処理の方法と費用

防蟻処理にはいくつかの方法があり、それぞれ費用も異なります。

  • 薬剤処理:土壌や木材に直接薬剤を散布してシロアリを阻止します。費用は家の広さや業者により異なりますが、約10万~30万円が一般的です。
  • バリア工法:シロアリが侵しにくい素材で建材を保護する方法です。 薬剤処理と併用されることが多く、費用は薬剤処理込みで20万~40万円程度です。
  • ベイト工法:家の周囲にシロアリをおびき寄せる餌を設置し、シロアリの駆除を進める方法です。 効果が出るまで少し時間がかかりますが、再侵入防止に適しています。

8. 防蟻処理をしない場合のリスクとデータ

日本で予防処理を行わなかった場合、シロアリ被害に遭う確率は高いとされ、特に木造建築の場合はリスクが大きいです。

防蟻処理をしていない住宅では、特に築10年以上経過している木造住宅においては被害に遭う確率が30~40%に達するとの調査結果もあります。(参考:日本木材保存協会の報告による)

シロアリ被害による修繕費用は平均50~100万円程度と言われています。

被害が建物全体に及んだ場合は、構造補強などの工事も必要になるため、数百万円規模となる場合もあります。

 

9. まとめ

シロアリ被害は他人事ではなく、家を守るための重要な課題です。  予防のための費用や努力は、長い目で見て家屋を守るために必要です。  普段から予防処理を意識し、にっくきシロアリから大切な家を守りましょう。

(地球環境という大きな視点で見てみると、なくてはならない益虫なんですけどね・・・・)

 

当社では、お受けする空家管理や売却物件については、事前に無料で点検させて頂いております。

ご心配な方はお気軽にお申し出下さいね。

 

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